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工程

【品種】

タデアイ(蓼藍)は、タデ科の1年生植物。
茎は高さ50~70cmほどになり、よく枝分かれします。
葉は幅の広い被針形(竹の葉のような先端が尖り基部のやや広い形)をしています原産地は東南アジアから中国。
葉は藍色色素の原料となる他、乾燥させて、解熱、殺菌の漢方薬としても用いられています。
日当たりが良く、湿り気のある場所を好みます。

日本に存在するアイの品種は、小上粉(こじょうこ)(赤花、白花があり、最も栽培されている)、小千本(こせんぼん)(青茎、赤茎があり、株が真っ直ぐに育つ)、百貫(ひゃっかん)(大量に収穫できる事からの名だが、品質は劣ると言われる)などがあります。

今回栽培するアイの品種は「大千本」を使用。

【3月】種蒔き

藍の種蒔きは3月上旬に、大安の日を選んで行います。
藍の種は2mm位の大きさです。
この小さな種を1㎡辺りおよそ7g、準備しておいた苗床に
満遍なくばら撒き、種がかくれるくらい砂をかけます。
種を蒔き終わった後、御神酒を奉り1年の豊作を祈願します。

【4月】育苗・苗取り

およそ1ヵ月後、苗が2~3cmになった頃、2cm四方に
2~3本が残るように間引き作業を行います。
種蒔きから約2ヶ月、定植間近の苗は20cm位に成長しています。
定植の前には苗床に散水して土をやわらげ、4・5本をひとまとめにして抜き取り、手頃な大きさになるようワラで束ねます。
活着を良くする為、すぐ水に浸け、根に水分を保たせて本畑に運びます。

【5月】定植

本畑は堆肥や石灰などを散布し、よく耕転しておき80cm間隔に植え溝を作ります。
準備しておいた苗を40cm間隔で、1株4~5本づつ、苗先が西または北へ向くように定植します。
定植後は足で踏みつけて、土とよく密着させます。
定植は苗取りと並行して行われ、通常4月下旬から5月上旬にピークを迎えます。

【6月】施肥・除草

定植された苗は太陽の光と恵みの雨を受け、すくすくと育っていきます。
梅雨の合間も肥料を施し、草取りを行い、土寄せをして
藍が大きく育つのを助けます。

【7月】収穫

梅雨が明けると、1度目の収穫時期「1番刈り」を迎えます。
藍の収穫作業は、6月下旬から7月上旬の晴天日を見計らって行われます。
刈り取った藍は、刈り株の上に置き天日で両面を乾かした後、庭に取り込み、カッターで5cm程に裁断し、風力によって葉と茎に選別します。
仕上がった藍の葉は「葉藍(はあい)」と呼ばれます。

【8月】葉藍の作成

一番刈りの後、施肥、除草、害虫防除などの作業を行うと
約1ヶ月で藍は再生し、2度目の収穫時期「二番刈り」を迎えます。
二番刈りの作業は、通常7月下旬から8月上旬に行われ、
一番刈りと同様に葉と茎を選別します。
葉藍は「ずきん」と呼ばれる専用の保存袋で、すくもの製造まで保管されます。

【9月】すくも製造

通常は、葉藍を積み重ねて水をかけてよく混ぜる「寝せ込み」の後、5日ごとに熟練の「水師(みずし)」が水を打つ「切り返し」の作業を22~23回程繰り返し、約100日かけて「すくも」を製造します。
今回は、独自で開発した特殊な攪拌機を使用して葉藍に高速醗酵を促します。
約100日かかる「すくも」の製造期間をわずか1週間程度に短縮します。
見た目は土の状態で、堆肥のような匂いがします。
1俵に15貫(約56.25kg)入れて全国の紺屋に出荷されます。
1俵で約100kgの糸を染色できます。

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